8月15日 お盆。
父が元気な頃は、お盆には私の運転で父の実家に行っていた。
父は話し好きでも、話し上手でもないので、ほんの20、30分仏壇の前で親戚のみなさんとご一緒して、「ほかに寄るところがあるから」といって実家をあとにした。
しかし、ほかに寄るところなどないのだ。
運転手としてついて行っている私に気をつかっていたのかもしれない。
そして、家に向かう途中で、「何か食べていくか」といって、ファミレスでお昼をごちそうしてくれた。
父と二人で食事をするのは、母親が病気で入院しているときとこのお盆のときだけだった。
今年のお盆は、母がなくなったことの報告をかねて、久しぶりに父の実家に行ってきた。途中のファミレスがなにかせつなく感じた。